よくもどす

本来人間と比べると、犬は比較的もどすことの多い動物です。大体平均すると、1週間に一回ぐらいの嘔吐は生理的なケースが多いように思います。よく先の細い草をしきりに食べた後、胃液といっしょにもどしますということを聞きますが、回数が多くなければ問題ありません。


一口にもどすといってもその内容によりいろいろなケースが考えられます。食べたものをもどしてまた食べるような犬に対する食餌管理は、1日量は変更せず回数を増やすことです。何回も食べさせることで、急いで食べないようにします。


毎朝決まって胃液をもどす犬がいました。食餌は飼い主の都合上、朝1回だけでした。回数は別に問題はないのですが、この犬には少なすぎたのです。余りにお腹が空きすぎて、胃酸過多の状態になり、その胃液を嘔吐しているのでした。このケースでは、食餌を朝晩2回にすることにより、問題は解決しました。


健康で胃液や食べたものをよくもどす犬に対する食餌管理のポイントは、食餌回数です。別に必ず1日1回しか食餌をやってはいけないということはありません。2回でも3回でも何回でも問題はありません。しかし、回数が多くなればなるほど、量は減らしてください。ほとんどの犬は、与えられるだけ食べます。調子に乗ってやっていると、みるみる太っていきます。


そんなふうに気遣っていても、毎日もどす場合は獣医師による診断が必要です。しかし、そうすることでもどすのが週1回ぐらいのペースになり、犬の様子がまったく変わらなければ様子を見てください。また回数が増えてきたら、病院に行きましょう。

犬の食餌管理に戻る よく下痢をするに行く