幼犬期
さて離乳も終わり母乳も飲まなくなり、栄養はすべて人間から与えられる食事だけとなりました。だいたい2ヶ月前後になっているものと思います。そろそろ、ペットショップの店頭や親から離れる時期です。

まず一番のポイントは、食事の回数です。今まで、お腹が空いたら食べることができたのにこれからはそうではありません。人間がくれるまでは、お腹が空いても我慢しなくてはなりません。そこで、この時期の食事回数はできる限り多くしてあげてください。このころの子犬は余り体に蓄えた脂肪もなく、食べなければすぐ弱ります。少なくとも4〜6回は、必要です。それと、一回の食事でたくさん食べることができず、もし食べ過ぎれば消化不良を起こし調子が悪いくなる可能性があります。

 次に質の問題です。幼犬用のドッグフードを選んでください。堅くても柔らかくてもどちらでも良いですが、半生タイプはやめておいた方がいいでしょう。体が小さいから堅いものは食べにくいというのは、人間の感情です。犬はきわめて噛む力が強い動物ですし、しかも多くの犬は堅いドッグフードを丸飲みにします。将来的に言えば、堅いドッグフードを与える習慣をつけておいた方が、管理の点からも非常に楽になります。かわいそうだと思うのは、人間だけですよ。彼らは、餌を与えられるだけで満足しているのです。

大切なことは、特別なことはしないことです。あなたがよかれと思ってすることの大半は、彼らにとっては必要のないことであり、ひいては害を及ぼす可能性すらあります。適切なドッグフードを適切な回数そのまま与えること以外、特別なことは必要ありません。簡単なことです。
  
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