猫は非常に奇麗好きで、よく自分の毛を自分で舐めて手入れをします。そのせいで、猫の胃には自分の毛が溜まり、毛玉(毛の固まり)が出来ます。たいていの場合、毛玉が出来れば、もどします。ですから猫もまた、人間と比較するとよく嘔吐する動物です。
 常に異物(毛)が胃の中にあることになりますから、慢性的な胃の炎症は多かれ少なかれすべての猫に共通するものです。多分、普通の猫よりももどす回数が多い猫でその他には問題のない場合は、この慢性的な炎症の程度が少しひどいケースだと考えられます。



ですから、よくもどす猫に対する食餌管理のポイントは、胃にやさしい食事を選ぶことです。つまり、消化しやすい食事です。柔らかくても固くても胃には大した影響がないようにも思えますが、やはり柔らかい方がやさしそうです。しかし、柔らかいキャットフードは管理が大変ですから、別に固くても問題ありません。


さて、どんな品質のキャットフードを選ぶかということですが、一つは処方食があります。これは動物病院で求めることが出来ます。一般のキャットフードと比べると消化吸収がいい食事を獣医師に選んでもらいましょう。最近の獣医学は、治す治療から予防することに力を注いでおります。その中でも、食事管理は特に重要な問題として考えております。

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