授乳期

 かわいい赤ちゃんが無事産まれました。この場合の食事について考えてみましょう。この場合は、ケースバイケースです。子犬の頭数によって、かなり母親の要求するカロリーが変わってきます。つまり、1匹の子犬と、5匹の子犬では飲む母乳の量が自ずと違ってきます。 この時期の母親は、食べたものもののほとんどのカロリーを母乳を作ることに費やします。
ですから、大変母乳が張っているけれども、母親はガリガリに痩せているというケースは良く見ます。よって、食事の量的なものは本当にその時の試行錯誤なのです。質的は、幼犬用のドッグフードが適切です。

授乳期には、相当量のカルシウムが母乳中に含まれるために、母親がこの時期低カルシウム血症を起こすことがあります。この病気は大変激しい症状、痙攣を起こします。緊急に治療が必要なケースであり、このような状態にならないようにしなければなりません。つまり、母親の食事中にカルシウムを添加することで防げるわけで、今までは通説でした。しかし、現在の幼犬用のドッグフードは大変良質であり、これを食べさせているのなら、多分カルシウムを添加する必要は無いと思います。
しかし、あまりに子犬が多い場合は、添加するに越してことはないように思います。
その他の問題として、母親の健康があります。前述のように、子育てをする母親は痩せてきますし、疲れが溜まります。
できるだけ食事の回数を多くして、なるたけ母親の体重を維持できるように心がけましょう。

  
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